極軸投入機能の技術検証です。
極軸(北極星)の方角を取得する方法を検討しました。
極軸方向画像取得
次の案を思いつきました。検証していきます。
ラズパイカメラモジュールで極軸望遠鏡を制作
ラズパイカメラモジュールで、極軸方向を撮影。
撮影した画像と星図を照合し、移動角度を算出するという流れを考えました。
まずはラズパイカメラモジュールがどのような撮影をできるか、検証しました。
ラズパイカメラモジュールはサードパーティ製の安価なものが、Amazonにたくさんあります。以下を試しました。
https://amzn.asia/d/85pvWsu
筆者のRaspberryPi 3Bでは、以下の手順で撮影することができました。
1. カメラモジュール接続後、以下のコマンドを実行し、legacy cameraをONに設定する。
sudo raspi-config
2. 以下のコマンドで、カメラモジュールが正常に認識されているか確認する。
supported = 1, detected = 1が正常認識。
vcgencmd get_camera
認識しない場合、/boot/config.txtのcamera_auto_detect=1をコメントアウトし、再起動。
3. 以下のコマンドで撮影。
sudo raspistill -o xxx.jpg
撮影できた画像が以下になります。
私室で適当に撮ったものなので、撮影対象が悪いですが、思っていたよりも綺麗に撮れます。未調整で、フラットな部分の色味はおかしいですが。
シャッタースピードは上記コマンドの引数で渡せますので、ある程度は使えそうです。
スマートフォンのGPS、電子コンパスを利用
スマートフォンにはGPS、電子コンパスが搭載されています。
さらにAndroidアプリのSkyマップはスマートフォンを向けた方向の星図を画面に表示できます。
play.google.com
これをうまく利用できれば、ハード面でかなり楽ができます。
天体座標をアプリから取得することはできませんが、Android端末なので、ターミナル環境のあるPCからUSB接続したAndroidスマホに対して、adbコマンドを利用することが可能です。
以下のコマンドで、RaspberryPiからAndroidスマホに表示中の画面スクリーショットを取得することができました。
adb shell screencap -p /sdcard/xxx.png
adb pull /sdcard/xxx.png